過去ログ - 【艦これ】提督と艦むすの鎮守府での四方山話【ネタ募集】
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351: ◆m9tEpcJqyE[sage saga]
2014/03/10(月) 20:44:55.31 ID:dSZkrb5So
《ケッコンカッコカリしりーず》大和漣編


「シィッ!」
「っ!?」

目にも止まらぬ速度で繰り出された漣の連撃。
初撃は防いだが、続く拳は大和の頬を正確無比に打ち抜いていた。
速い。
だけど……。
口の端から垂れた血を舌で舐めとる。
にぃ、と大和の口が不敵に弧を描く。

「軽い、ですね。所詮は駆逐艦……こんな拳で大和を沈めるのは不可能、です」
「その台詞……百発貰った後でも言えますか?」

キュッ、キュッと小刻みにステップを踏み、薄暗い瞳に大和を見据えて漣も笑う

「大鑑巨砲主義とは名ばかりの大振りな攻撃、漣にはかすりもしません……よっ!」
「っ……!?」

言いながら一発、さらにもう一発。
大和の目の前で星が瞬いた。
ぐらりと体が傾くが無理矢理、踏みとどまる。

「くぅ……!」
「足がふらついてますよ? さて、あと九十七発耐えられますかねー」
「羽虫がっ……大和型を甘く見るな!」
「……!!」

戦艦のサイズからは想像もできない踏み込み。
虚を衝かれた漣のボディに、地面を抉るような姿勢から繰り出された大和のアッパーが突き刺さった……かに思えた。

「ギリギリ防ぎましたか……けど、腕一本いただきました」
「カハッ……くぅぅっ……」

被弾の瞬間、大和の拳とボディの間に割り込ませた漣の左手がダラリと力なく揺れる。

「この、程度でぇ……漣は負けないんだから!」
「まだ退きませんか、その意気やよしです。ですがっ、勝つのは大和です!」

これは意地と意地のぶつかり合いだ。
元より両者に退くという選択肢などない。
漣と大和が前へと飛び出す。

「大和ォォォォッ!!」
「漣ィィィィィッ!!」

二人が咆哮を上げ、全身全霊を込めた拳をお互いの顔面に向けて振り抜いた――――!!


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