過去ログ - 「GUNGRAVE SIDE STORY」
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5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 01:18:26.88 ID:HSmRUL5Mo

やっと来たお客さんは、僕の苦手なタイプの人達だった。

白いジャケットの男、恰幅の良い男、黒人で背の低い男、寡黙な男、彼らの様な人達はこの街にたくさん居て、僕の様な弱い人間を食い物にして暮らしている。

僕は、何度も被害にあった。

騙され、殴られ、殺されると思った事もあった。それでも、僕は彼らの様な人間に従うしかない。

そういう事にならない様に、僕は出来るだけ静かに対応した。些細な事でも、彼らの気に障ってしまえば、僕は何をされるかわからない。そうやってしか自分の身を守れない僕は、情けない奴だ。

騒がしく会話をしている彼らに、恐る恐る水を運ぶ。彼らは、この雨の中を傘も差さずに来たのだろう。全身ずぶ濡れで、黒人の小さい男は小刻みに震えてすらいた。

なんとなくその様子が気にかかり、注文をとる前に奥へタオルを取りに行った。


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