12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:02:07.74 ID:M1p+iqog0
「そういう景色は、ある」
「……そう、だよね」
ただ、今の加蓮に単なる気休めは毒な気がしたから。
「加蓮、そういう景色は、きっと誰もが持っているんだ。俺にだってある」
「Pさんにも?」
だから、せめて少しでも本当の混じった気休めを。
「俺がプロデューサーになって、こうして加蓮をテレビ局に送る事なんて、少し前の俺には想像すらもできなかった事だしな」
今までの、俺の短い人生経験の、それでも精一杯の真実を込めて。
「本当に偶然なんだ。偶然事務所の前で、今の会長に拾われて……」
それで、加蓮を救いたかった。なんて、ちょっと大袈裟で格好付けすぎかもしれないが。
「あの時会長に声をかけられなければ、俺はどうなっていたんだろうな。その先を、俺は絶対に知り得ない」
思い出すのは、敗北感に打ちひしがれていたあの頃。ただの通りすがりを、事務所の牽引役に選んだ会長の脳みそを疑っていたあの頃だ。
ちひろさんがいて、凛がいて、千早がまだいたあの頃。俺は、今の俺を想像することなんてできやしなかっただろう。
同じように、そうじゃない俺を、今の俺は想像できない。
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