17:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 16:08:21.01 ID:M1p+iqog0
「ちょっと、羨ましくなる時があるんだ」
「肇がか?」
「うん。なんか、違う世界に生きてるみたいで」
「おいおい、アイドルが何を言うか」
「ふふ、そうだよね。でも、肇ってここ一番で出す雰囲気……オーラって言うべきかな。それが凄いから」
加蓮もそういう面で負けては無いと思うんだが……まぁ、人は自分に対して鈍感であるものか。
それに実際、肇の集中力が凄いのは事実だから、
「同じ舞台にいるのに、時々肇が遠く感じることもあるよ」
加蓮のこの言葉も、きっと本音なんだろう。
「陶芸家として培ってきた集中力かもな。衣装に袖を通した肇は、確かに独特の世界を作ることが多いかもしれない」
「そうだよね。お花見ライブの時の肇が私は好きかな」
「あぁ、あの時な。あれは確かにすごかった」
夜桜の下で歌い、踊る肇は、幻想的という言葉がそのまま当てはまるようだった。
「だけど、あれは肇の描くアイドル像であって、加蓮や凛、奈緒の描くアイドル像とは少し違うだろ?」
あれはきっと、肇だから出せる魅力で、それを他の誰かが模倣しようとしたところで、模倣にしかならないだろう。
そこに、加蓮達トライアドプリムスのゴールはない。少なくとも俺はそう思っている。
「それはまぁ、そうだよね」
「他人を敬えない人間は救いようもないが、自負心を持てない人間もまた伸びないぞ」
前に進むために、学ぶべきを学び、拓くべきを拓く。人の背を見ながら、その背を模倣しない人間こそが、きっと前進できるんだろう。
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