3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:49:34.91 ID:M1p+iqog0
「あぁ、たまに使おうと思って置いてあるぞ」
問いかけの真意はよく分からんが、ここで答えを渋る意味もないので、デスクの下から二番目の引き出しを開けてみせる。
「ひ、引き出しに湯呑……? しかも二つもあるし」
「まぁ、この引き出しは大事なものスペースというか」
いわゆる、アイドルスペースというか。まぁ、担当アイドルからもらったものなんかを保管してある引き出しだ。もちろん、鍵付き。
「あれ、その包装って……」
「うむ、お前にもらったカップケーキの包装だな」
「……ありがと」
「どういたしまして」
凛が目ざとく見つけた包装の他にも、泉からもらったクッキーの包みやら、奈緒からもらったどら焼きの包装なんかもある。
「じゃなくて。その湯呑なんだけど……使わないのって勿体無いと思わない?」
脱線したことに気付いたか、凛が慌てて軌道修正を試みる。が、
「いや、だから使ってるって。二週間に一回くらい」
「……道具は、使われてこそ輝くと思うんだよね」
「頼むから人の話を聞いてくれ。ていうか、本題を言ってくれ」
この噛み合わない会話である。これは、予め何を言うか決めてきたな。
こういう場合、大抵ろくな用件じゃないものだが……
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