5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/01(土) 15:53:18.56 ID:M1p+iqog0
「あれ、ちひろさんは凛の味方ですか?」
それまで俺の隣のデスクで黙って仕事をしていたちひろさんである。
おかしいな、こういう場面では大抵俺の援護をしてくれる人なんだが……
「まぁ、凛ちゃんと肇ちゃんの会話の立会いをしていましたから。了解を取ってるってのは本当ですよ? 私が証人になります。嘘だったら今度の飲みは私が奢ります」
「そこは疑ってないですよ。でもダメです。これは肇が俺に作ってくれたものなんですから」
ちひろさんがそこまで言うなら本当だろう。そもそも凛がそういう、いい加減な嘘を吐くとも思えない。
しかし許可できない理由はそういうところにはないのだから、俺の答えが変わるわけもなく。
「……そりゃそうだよね」
さて、それをどう納得させようかと無い知恵を捻ろうとしたところで、
「ごめん。さすがにデリカシー無かったね」
凛があっさりと自己完結してしまった。これも凛らしいといえば凛らしい。
「分かればよろしい」
俺は内心安堵の息を吐きながら、
「というか、華の女子高生が男の湯呑を欲しがるんじゃないよ、まったく」
とりあえず二度と変な気を起こしてくれるなと釘を刺した。
「本当だよ」
その言葉に同意の声をあげたのは、いつの間にか凛の後ろにいた加蓮だった。
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