過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」 part9
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5: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2014/02/01(土) 23:36:16.03 ID:gLjesAt+o

「……なにみく?こんな寒空の中、私一人買い物に行かせて……貴女はこたつで、安息を楽しむつもりだったのかしら?」

 半ば強引に連れ出されたことに文句を言うみくだったが、それをのあは隣のみくを横目でじろりと見つめる。

「うっ……ぐぬぬ、しょうがないにゃ……」

「わかればいいのよ。まぁでも……晩御飯の献立、貴女に委ねてもいいわ」

「え!ほんとにゃ?じゃ、じゃあハンバーグがいいにゃ!」

 不満の残るみくの表情だったが、のあの一言で引っくり返したかのように笑顔に変わる。
 そんな二人のやり取りが微笑ましくて、アーニャは少し笑った。

 そのアーニャが無意識にしていた、雪のように解けて消えてしまいそうな儚い笑顔をのあは見逃さなかった。

「……では、私は少し、先を急ぐので。ダスヴィダーニヤ……さようなら、また今度です」

 そう言ってアーニャは二人に背を向けて、再び足を進めようとする。

「……待ちなさい」



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