過去ログ - 上条「上条当麻。何でも屋だ!!」
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276:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/17(月) 10:41:57.32 ID:YiZcqN820


自問自答を繰り返し息を荒げ走り続けてきた少女の足が止まる。

その瞬間、少女は自分の頭のなかが空っぽになるのを感じた。

フェンス越しに見えたその光景は紛れも無い現実で――それを前にしたら少女の悩み事なんて本当にちっぽけなものだった。

傷だらけの少女は、身にまとう制服さえボロ布のようで

少女の悲惨な姿などどこ吹く風の狩人は、嬉々として獲物を追い回している。


誰が言い始めたのか、学園都市は弱肉強食であるらしい。

実際にそうだと、少女は思った。

絶対的力を持った能力者は、目の前の少女をまるでゴミを見るかのような目で見下ろしている。

きっと彼は、戦闘をしているつもりすらないのだろう。

彼が指で触れただけで、少女は痛みに顔を歪め、赤い血を振りまく。

みっともなく尻振って逃げまわる。


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