過去ログ - 上条「上条当麻。何でも屋だ!!」
↓ 1- 覧 板 20
285: ◆QzgebGQPms[saga]
2014/02/17(月) 11:00:34.63 ID:YiZcqN820
彼が一体何をしようとしているのか、想像するのも容易い。
平然とした態度で、とどめを刺そうとしているのだ。
きっと彼には命を奪うという認識すらないんだろう。
ただ今日の実験を終わらせようとしているだけ。
少女が妹に視線を移すと、彼女は懸命に地を這っていた。
実験のために生まれてきたと自称する彼女が、実験を放り出して逃げているというのは有り得ない。
では一体何故あそこまでして―――
彼女の向かう先にあるものが見えた瞬間、少女は呼吸が止まる思いだった。
少女の部屋にも、同じものがある。
第七学区のクレーンゲームで取ったゲコ太のぬいぐるみ。
何故少女がそんなものを持っていたかはわからない。
命の散り際、ぬいぐるみに手を伸ばす妹の姿が、少女の心にやけに響いた。
338Res/137.53 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。