過去ログ - デスコ「初めましてデス、おねえさま!」
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3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:38:21.44 ID:TwSOmdLM0
悪夢だと思った。思いたかった。

目を瞑って、眠って――暗闇の中で目覚ましの音が聞こえるの。

そしたらあたしは目を覚まして、それで台所に向かって、冷蔵庫の中とか見て、
以下略



4:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:40:20.04 ID:TwSOmdLM0
アタシは「いいから朝ご飯だって! 早く来てよ」なんてぷりぷりしながら、

でもやっぱり二人で食事をするのは少し楽しみで、エプロンを片付けながらテーブルに向かって、

パパはあくびをかみ殺しながらのろのろアタシの後を着いてくるの。
以下略



5:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:43:36.13 ID:TwSOmdLM0
お願いだから、覚めてよ。

アタシを現実に返してよ。

だれかアタシを助けてよ。
以下略



6:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:48:09.73 ID:TwSOmdLM0
どれだけ願ったか分からない。けれど、ここは覚めない悪夢の地獄の中。『願い』なんてものも、この世界には存在なんてしてなかった。

そうして、いくつもの悪夢を繰り返して――。

死にたいと思った。死んだら目が覚めるとも思った。[ピーーー]ば、帰れる。元の世界に。アタシの現実に。
以下略



7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:52:00.89 ID:TwSOmdLM0
悪魔じみた、男の声。けれど、久しく聞いたそれは、紛れも無く人間の声で、そして、アタシにとっての、なによりの救済の言葉。

――『ヴァルバトーゼ』。その悪魔を殺せば、アタシは悪夢から覚めることが出来る。

そして、
以下略



8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:53:45.56 ID:TwSOmdLM0
そう思ったとき、涙が出て来た。

みんなに泣き顔を見られたくなくて、あくびが出たフリをしたけど、嬉しかった。

嬉しくて涙を流すなんて、この悪夢を見始めてから、初めての事で。
以下略



9:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 06:55:09.19 ID:TwSOmdLM0
楽しかった。この悪夢の中で、いつの間にか、アタシの中に『楽しい』って感情が生まれていた。

そうしてみんなと過ごすうちに、アタシも少しだけ思い始めて来たんだ。

『この悪夢も、もう少しだけ続いてもいいかな』って。
以下略



10:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/03(月) 07:03:49.59 ID:Jx2M1gFQo
普段全然泣かないのにパパンが「妹が欲しいって言ってたじゃないか」と言うシーンで何故か泣いてしまった


11:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/03(月) 07:37:13.37 ID:TezsSMsR0
うむ、良い雰囲気の導入だ。
続き期待。


12:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 08:06:56.93 ID:TwSOmdLM0
読んでくれている方が居ることが嬉しいです。


フェンリッヒ「おい、小娘! そっちに行ったぞ!」

以下略



13:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/03(月) 08:10:22.61 ID:TwSOmdLM0

小さな頃に『世界征服を手伝ってくれるような、強い妹が欲しい』とアタシがパパに言ったことが原因で造られた、世界を滅ぼすための超生物。

しかしアタシも若気の至りとは言え、とんでもないことを言ったものね。

以下略



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