22: ◆ukweaVAfH6
2014/02/09(日) 12:32:46.25 ID:HH7rzBHw0
「……」
再生を始めても、少女の表情は全く変わらなかった。楽曲に合わせて体が動くこともある。所詮、人間なんてそんなものだ。思い込んでしまえば、違うピアニストの演奏さえも、本人の演奏だと感じるのだ。
「……いい演奏ですね。でも、これはキーシンではありません」
演奏が終わり、僕がネタばらしをしようと口を開くと、凛として少女は言った。
「……悪意があったとは思いたくありませんが、私を試したのですか?」
僕を真っ直ぐに見つめる瞳はごまかしを許してはくれないように見えた。
「はい。ちょっと試してみようと思ってしまいました」
「……そう……ですか……」
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