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2014/02/03(月) 23:23:42.28 ID:niet82GL0
目標頭上、操縦桿を思いっきり引き急上昇する。
海面に人がたっていたような気がしたが、おそらく緊張のあまり見た幻覚だろう。
強烈なGが全身にかかり思わず声が出る。
「くぅっ!」
ミサイルロック…発射!
機体側面の兵装ベイが開き、槍が放たれる。
爆撃機に吸い込まれていった槍は、機体に深々と突き刺さったあと爆発した。
爆撃機さえ撃墜すれば、あとはどうとでもなる!そう思考し、敵編隊の真ん中を突き抜ける。
護衛機のSu-35がすぐさま後ろをとってくる!
いい反応だ、彼はそう思いながらチャフをばら撒きつつ機体を旋回させる。
突然の奇襲に対応しきれていないのか敵の反応はあの一機を除いてまだ鈍い。
敵編隊へ再突入しすれ違いざまに機関砲弾を浴びせかける!
命中した爆撃機が火を吹き出しやがて爆散した。
これで二機。そう考えた瞬間コックピット内にアラートが鳴り響いた!
ミサイルロックされたと一瞬で判断し、フレアを撒きつつ回避行動に移る。
「まだまだ行くぞッ!」
加賀「戦闘…?実戦ですよね…これって」
赤城「ええ…どうやら私たち戦闘空域の真下に迷い込んじゃったみたいですね…」
彼女たちは先程から頭上で行われている空戦に見入っていた。
戦闘機同士が複雑に絡み合い、空に綺麗なリボンを描いていく。
だが見入っている理由はそれだけではなかった。
赤城「さっき単機で突入していった飛行機、動きが尋常じゃないですね…」
加賀「ええ、戦闘機同士のドッグファイトなら数多く見てきましたが、これほどまでにキチガイな軌道をしているのは
初めて見ました」
赤城「キチガイって…でも確かに鋭い軌道をしていますよね。あ、また一機撃墜した」
加賀「これで8機目ですね…爆撃機を全部落としましたね…」
赤城「あれだけの護衛機がいる中で…あっ!?」
突然赤城が変な声をあげる。
彼女たちの話題の種でもあった機体が被弾したのだ。
機体はみるみる火に包まれすぐに爆発したが、パイロットが脱出したのがここからでも確認できた。
赤城「加賀さん!空から人がっ!」
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