過去ログ - 黒井「月下の姫にその輝き見えずとも」
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以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
[saga]
2014/02/04(火) 18:40:50.30 ID:ro+o4EW50
貴音「私は、生まれつき目が弱かったのです」
貴音「成長するとともに視力は次第に弱くなり、今に至ります」
貴音「これは、起こるべくして起きたのです。黙っていた私の責任、黒井殿に否はありません」
黒井「分かっていながら黙っていた、と。そういうことだな」
貴音「……はい」
黒井「事前に知らせてくれれば、対策も取った。それに合わせてスケジュールも組んだ。それに、」
黒井「あの二人があんなに悲しい顔をすることもなかった」
貴音「…………」
黒井「まったく、君に見せてやりたいものだ。あの二人の、君の診断結果を聞いた時の顔を」
黒井「……私も同じ顔をしていただろうがな」
貴音「申し訳ございません……」
黒井「兎に角、その目ではアイドルを続けるのは不可能だ。それだけは明確だ」
黒井「だが私は、ここで君を手放す気はない。貴音ちゃんの歌唱力なら歌手でも十分売っていけるだろう」
貴音「私は……」
黒井「返事は今でなくていい。十分考えたまえ。良い答えを期待している。アデュー」ギィ バタン
貴音「……黒井殿」
貴音「…………」グッ
貴音「私は……私は……!」
黒井「…………」
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