過去ログ - 透華「は、ハギヨシ! わわ、私を抱きなさい!!」ハギヨシ「……」
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14: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2014/02/04(火) 22:10:51.85 ID:MfFILXmIo
主の願いを執事は頭を下げて拒絶する。
萩原が執事である以上、本音をそのまま伝えることなど出来はしない。しかし、虚偽を伝えることや誤魔化すことは彼自身が許せなかった。
萩原は一流の執事であるがこればかりは執事に徹することが出来なかったのだ。
必然、萩原の取り得る選択肢は返答をしないことだけだった。


「……わかりました。あなたが答える気がないというのなら仕方ありませんわ」

「感謝申し上げます」

「それにしても今日は色々と疲れましたわね。いつもより少し速く床に就こうかしら」

「はい、それがよろしいかと存じます」

「ええ、ええ、そうですわね。ですが今日は肉体的、というよりは精神的に疲れましたわ」

「……?」


どこかぼかしたような透華の言葉に萩原は困惑する。
漠然とした不安を感じながらも、萩原は黙って透華の次の言葉を待つ。


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