過去ログ - 透華「は、ハギヨシ! わわ、私を抱きなさい!!」ハギヨシ「……」
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2: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2014/02/04(火) 22:02:26.11 ID:MfFILXmIo
そんな執事の抵抗を意に介さず、透華は再度命令する。
顔をこれ以上ないほどに真っ赤に染めた透華の、けれど有無を言わさぬ迫力を込めた言葉。
それは台詞こそ変わっているものの、先ほどと意味は変わらない。
強い決意を込められたそれに負けぬよう、一縷の望みを懸けて萩原は言葉を続ける。


「大変失礼致しました。しかしながらお嬢様、透華お嬢様は既にこの上なく魅力的な女性であられます。私ごときがするべきことなど何一つとして――」

「――……っ! そう、ですわよね。あなたは私のことなんて――」


果たして望みは叶った。萩原にとって望まぬ形で。
執事の誤算は主の推察が深読みにまで至ってしまったこと。
萩原の内面を知らない透華にとってそれは仕方のないことであり、いつもの萩原であれば容易に想像できたことだった。
拙いと感じたときにはもう遅く、萩原は続く透華の言葉を待つ。


「……ハギヨシ。今のは……そう、あなたを試すために言ったのです。ですから忘れてくださいまし。……どうか、おね、がい、で、すから……」


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