過去ログ - 透華「は、ハギヨシ! わわ、私を抱きなさい!!」ハギヨシ「……」
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7: ◆6ardW1rCAXVJ[saga]
2014/02/04(火) 22:05:10.88 ID:MfFILXmIo
「私に許婚がいるみたいなんですの」

「左様でございますか」

「随分と冷静な反応ですわね。もしかして知っていましたの?」

「とんでもございません。たった今初めて存じ上げました」

「……そう、ならいいんですの」


ホッとした顔をしてそう言うと、透華は緊張で乾ききった喉を潤すために紅茶を口に運ぶ。
ほんの二言三言だったが、透華にとっては自らの死刑宣告を待つ罪人のような心持ちでいた会話だったのだ。
執事が透華の許婚のことを知っていて、それでいて何も態度に表さないというのは自分に興味などないと言われているようなものだから。
萩原はその様子を、内心の動揺を抑えるかのように直立不動で見ていた。
冷静だ、などととんでもない。何でもないことのように反応できたことは我ながら表彰ものだとすら萩原は思う。


(……しかし、妙ですね)


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