過去ログ - 皆が見た夢を短編小説としてオムニバス形式に書いて行くスレ
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14:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします
2014/02/08(土) 00:47:29.78 ID:YuwCVS670
 「黒い川」

私の子供の頃の夢の話をしようと思う。

私は気がつくと道路の上に立っていて、時間帯は早朝なのかはわからないが薄暗かった。

目の前にはガードレールがあり、その奥には線路が通っていて、左側に見覚えのある橋梁があったことから、すぐに近所の川近くにいるのだとわかったが、私は何故こんなところにいるのかはわからなかった。

私はガードレールに向かって歩き出し、それを跨いで線路の方へと進む。いや正確に言うなら、それは間違っていた。何故なら、私は自分の意志でもって行動していた訳ではないからである。つまり体が勝手に動き出したのだった。私は身の危険を感じ、必死に体をコントロールしようとするが、無駄に終わった。体はそんな嘲笑うが如く、ゆっくりしかし着実に橋梁の方へと歩を進めていく。

冷や汗が大量に出て、息も荒くなっていく。恐怖のあまり叫び声あげたくなる衝動に襲われ声をあげようとするが、少しも声を出せなかった。死刑囚だって声を出す権理ぐらいは持ってるだろうにと心の中で毒づいた。そうこうしてる内にとうとう橋梁の真ん中までたどり着いてしまった。私の体は橋の手すりに手をかけて下を向く。黒い川が見えた瞬間、手すりに足をかけ川へと飛び込んだ。


そしてもう少しで水面にぶつかるという所で私は目を覚ましたのだった。

私は今でも考えることがあるのだ。あの黒い川に落ちていたら一体どうなっていたのだろうと。






そしてあの黒い川を見た瞬間、水面に映ってる私の隣にいた人物は一体何者なのかということを……。





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