過去ログ - 皆が見た夢を短編小説としてオムニバス形式に書いて行くスレ
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3:逃げる2[saga]
2014/02/05(水) 18:05:02.36 ID:ukKB2GVb0
ふと空を見ると転々と輝く星たちがあざ笑っていた。彼らからしたら何を必死になっているんだといったところだろう


だが必死にもなる。文字通り必死だ。それほど恐ろしいものから逃げているんだ


そしてふと疑問に思った。この街はこんなに迷路みたいに入り組んでいたか?


あぁ、知らないうちに変な場所に迷い込んでしまったようだ。それとも最初からか


なのに周りにある建物は知っている店や家ばかり、何なんだこの迷路の町は


ふと、後ろを確認したくなった


ダメだ、向くな


だが一度気になればどうしても気にしてしまうもの


ちょっとだけ、ちょっとだけ振り返ろう


そして眼窩に飛び込んで来たものは



気も狂えとばかりに禍々しく輝く巨大な月


地球に下りて来たかのような巨大な月が空ではなく真後ろにある


ああ、逃げても無駄なわけだ


どこまでも付いてくる


〜fin〜


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