21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/02/09(日) 18:37:16.92 ID:9aG7UTfDO
パチェ「……もうすぐ6時か……。
人間達が起きて、1日の業務に備え始める時間帯。そして、世界が回り始める……か。」
パサッ
『今日も電車に乗る時間が迫っていますね。電車の中では今日もまた、大勢の知らない人達に囲まれての満員電車に挑むこととなるでしょう。
まるで仕事場に行くまでの間も、社会から試練を与えられている様な気持ちです。』
パチェ「……可哀想ね。大勢の本に囲まれるっていうのなら、幸せな気分になれたでしょうに……」
『まだ太陽が地平線に隠れている肌寒い朝の道を駅に向かって歩きました。1日の中で最大の戦場となる通勤電車に備え、心を引き締めながらゆっくり道を歩いていました。
そうすると、毎朝定番のあの香りがしてきました。朝のあの香りが……。』
パチェ「朝の香り……」
『毎朝、この心地のよい匂いには癒されています。まぁ、この後の満員電車を考えると、あまり余裕を持って感じることは出来ませんが。
ただ、この匂いを感じた時、私は新しい朝を出迎えたことを初めて実感できるのだと思います。そして、それは同時に私が新しい1日を歩き始めたことも実感させてくれます。
ノーレッジさんはどうですか?毎日の新しい朝の始まりを実感する決まった物とかは何かありませんか?』
パチェ「朝……ね。
悪いけど、私にとって朝になるってことは心底興味のない出来事なの。そして、朝は私にとって1日の始まりじゃないわ。
むしろ、レミィと付き合いだしてからは夜が“始まり”って感じになったわ。その感覚から言えば、朝は1日の“終わり”ってところね。」
ピピッ ピピッ ピピッ
パチェ「……6時、か。朝の始まる時間、そして人間達にとっては1日の始まり……」
カチャッ
パチェ「………私にとっての1日の終わり………」
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