40:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga sage]
2014/02/11(火) 09:00:34.18 ID:v9xp6/KDO
ヒラリ
小悪魔「ん?何かな?これ……」
ヒラリ ヒラリ ヒラリ
パチェ「人間が、見るだけで心が癒されるものよ。」
フラン「これ……これって、ひょっとして桜の花びら?」
小悪魔「……凄い。本物なんですか?」
パチェ「いいえ。形こそ似てるけど、ただの紛い物よ。
1時間も経てば、ただのピンク色の粉に戻るわ。だから、後で水で洗い流せばすぐに片付けられる。」
小悪魔「あれ?ピンク色の発煙の形って、ひょっとして……」
パチェ「“桜の木”みたいな形をしてるでしょ?屋内にある桜がまるで花びら旋風を巻き起こしてるかのように……」
小悪魔「……凄い……凄いですパチュリー様!!!」
パチェ「ええ。屋内で、季節問わずに桜見湯が出来る……。
でも、それだけじゃないわよ。私が研究に最も力を注いだのは……」
フラン「……いい香り……ほんわかしてる……甘いのと……ちょっと酸っぱいのが……」
小悪魔「……これは、桜の香りと……ひょっとして、柚?」
パチェ「ええ。桜の香りと柚湯の香り。絶妙な組合せだと思わない?」
小悪魔「はい。ですけど、柚の匂いってもっと強かった様な……」
パチェ「桜のほんのりとした香りの背景さに比べて、自己主張の強い柚の匂いをどの程度まで押さえこむのかが最も難しかった。
どちらの匂いもここまでちゃんと感じられる様に出来るのはそう容易いことじゃない。」
小悪魔「……パチュリー様。やはり、あの日記を読んだ時から……?」
パチェ「外界には、そのバランスを上手く把握してるプロがいるそうね……。」
『先日、短期休暇の中でとある温泉宿に行きました。』
『少し遅い桜の開花の下で入った温泉……』
『……空を桜の花びら舞う、湯に浮かぶ桜の花びらの両方が私の心を癒しに掛かってくれました。』
『……この、桜の香りとそれを消さない程ではあるものの、はっきりと感じとれる柚の香り………』
『……最近は休暇がとれても、遠距離を旅行するのにはとても余裕がありません。以前お話した宿に行くこともままなりませんね。
もし、あの温泉を自宅のお風呂場で体験できたらな……と、毎日考えています。ホント、傲慢な欲を書き散らして申し訳ありません。』
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