過去ログ - 咲「ファイアーエムブレム？」【安価】
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43:>>1[saga]
2014/02/08(土) 22:03:42.49 ID:qedEkFlVo

　吹き上がる火の粉と立ち込める黒煙の中を、騎兵たちは城門まで進んでいく。

　咲は先ほどの騎兵に馬上で後ろ手に押さえつけられたまま、照は手を縛られた状態でその横を歩いている。

　あちこちから兵士たちの声が聞こえてくる

騎士「どうだ、いたか？」

兵士「駄目です、見つかりません！」

　そのやり取りを聞き取って、咲が不安そうに身じろぎした。

咲「お父さん・・・」

　何が言いたいのか照にも分かっていた。自分たちをこうして拘束する兵士たちは、父親であるミヤ・ナーガ公国のカイ公の身をどうしようとしているのだろうか。

照（咲だけでも・・・）

　火の手と込み入った構造の城から離れて、城外に出たところで、照は突然、よろめくように足をもつれさせた。

兵士「おい、どうした！」

　照を連行している傍らの兵士が不審がる。

照「・・・ちょっとつまづいただけ」

兵士「しっかり歩けよ」

　緊張が解けて、気の抜けた心配がそれにとって代わる。

照（今！）


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