過去ログ - 「生き物の心と物の魂」
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3:心臓もバクバク言ってる>>1
2014/02/08(土) 00:30:20.55 ID:XTCPkHL20
その橋を渡って徒歩十分先に、オレの家がある。
もう少しで着きそうなそんな時、その男は居た。
そいつはオレの事を睨みつけ、怒りと憎しみに満ちた目でオレを見る。

「……オレに何か用か?」
「用……だと……?」

改めてそいつの顔を見るがやはり知らない顔だ。瞳は赤で金髪。
海外留学生(りゅうがくせい)のようにも見えるが日本語がお上手そうな男だ。

「お前が私に……私達にしたこと……忘れたとは言わせんぞ……!」

お上手だった。
そんな事よりオレがコイツにしたこと? 
そんなものには心当たりがないし、誰かにケンカを吹っかけたりした事も無い。
そういう面倒な事はしたくない。
退屈を嫌っても、やはり厄介事には首を突っ込みたくないのだ。

「知らないな……。何かの間違いじゃないのか……?」
「………しらばっくれるな!!ルシファァアアアアアアアアア!!!」

その時だ。そいつの腕が燃え、オレに向かって何かを投げた。
間一髪避けるも服の一部が焦げる。

「て、テメェ……いきなり何するんだ!!」

後ろから爆発音がした。
さっき投げた何かが爆発したようだ。火炎瓶だろうか。
冷や汗のような何かが頬に流れる。血かも知れない。
そう考えると同時に手にもべっとりとした汗が溜まる。

殺意と言うものは人に新鮮な恐怖感を与える。
そんな事を何処かで聞いたことがあるが、オレの頭の中は真っ白だ。
何が起こって何をされたのかさえ分からない。
そいつの手は未だに燃え続けている。
逃げなければやられる。
そう思った瞬間オレの脚は回れ右と走ると言う行動を行いっていた。

「……! 逃すか……!!」

そんなセリフを聞いてしまった。丁字路を曲がり、後ろを見ずに走る。
爆発音が聞こえた。どうやら流れ弾がまたどこかにぶつかったらしい。
あんなもの、そう何度も避けられる気がしない。
向かうところはあの橋の下。そこに隠れればやり過ごせるかもしれない。
 

 そうして一番最初に戻るってわけだ。

次々と爆発音が聞こえる。
橋についてその下に飛び降り、息を潜める。
「ハァ……ハァ……。何なんだよ一体……。」
ふと、奴が呼んだ名前を思い出す。
『ルシファー』――。あの男は確かにそう言っていた。
「知らねぇよそんな奴……やっぱり人違いじゃ――



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