151: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/03(月) 09:47:31.70 ID:9HrZV3XZo
あらゆる死角をゼロが持ち得る感覚によって計算され、限り無く一撃必殺に匹敵するものを。
超感覚の更に上を、セイバーが誇る『直感スキル』が越えたのだ。
まるで、瞼の裏でゼロの放った円刃が描く軌道を見るかのような。
そんなヴィジョンを基にセイバーは見事切り抜けたのだった。
危機が去った事を察したセイバーが、その眼光をゼロに鋭く差し向けた。
ゼロ(……ッ)
見覚えがあった。
かつて、彼女はその正義や使命感とは別の眼を見たことがある。
このセイバーという女は、『犬』だ。
遠い過去で、こんな眼をした騎士達を何人も見てきた。
戦いの最中で何らかの信条を胸に秘め、相手の物語を気にすることも無く剣を振るった者達。
例えセイバーとは違って彼等の仕えていた主君が外道の者達であったとしても。
・・・その、『騎士という犬の眼』が、ゼロに言い様のない怒りを覚えさせていた。
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