160: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/03(月) 22:58:09.76 ID:l25OnYuAo
セイバー「ッ……ヒュー…ヒュー…………」
魔力を編んで作られた鎧は既に無い。
視線を上げる力が削ぎ落とされているのか、翡翠の瞳もまた濁っていた。
地面に滴り落ちる自身の血液が、死を刻んでいるようだ。
と……セイバーは不意に感じていた。
なかなか死なないのは、未だに離れないアイリスフィールの治癒魔術の影響なのだろう。
一体何が起きたのか、それは今こうして危機に瀕して徐々に状況が把握出来てくる。
恐らく、セイバーの『約束された勝利の剣』をも相殺し、致命傷を与えたのはランサーを倒した者なのだ。
気づくのが遅すぎた。
先程までいたはずのランサーはその気配すら無くし、ましてやゼロの味方の出現。
セイバー「ヒュー……いたのか、他にも、…ヒュー…サーヴァント………が……ヒュー…ヒュー…」
血で濡れた地面を踏むゼロに、セイバーは掠れた声で問い掛けた。
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