177: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/07(金) 09:24:22.42 ID:FW/C5zeto
時臣「サーヴァントに拮抗……信じ難い話だな」
『しかしアサシン達を既に半数以下にまで倒しています、そこから逃走すべきでは?』
暗闇の中、淡く発光している宝石を針金の弦で支える、真鍮の朝顔のような蓄音機から声が響く。
今は聖堂教会の地下にて時臣が渡した通信装置に語りかける、言峰綺礼の声である。
先日、カイムが予測した通りアーチャーとの一騎討ちを演じアサシンを聖杯戦争の裏で暗躍させんとする、マスターだ。
その彼は今、父である言峰璃正から協力するよう話を聞き、聖杯戦争開始より以前からこの計画を立てていたのだが。
現在の彼は、アサシンを通して見える間桐雁夜に心底畏怖するしかなかった。
だが、それを見ていない遠坂時臣はそうではないらしい。
時臣「何らかの強化魔術……恐らく間桐が用意した物かもしれないな」
時臣「できる限り、もしくはそのまま間桐雁夜を排除して構わない」
時臣「それと……私は逃げない、そんなものは魔術師の恥だ」
『……そろそろアサシン達が全て倒されます、それでも尚?』
優雅ではない。
そう時臣は家訓を重んじての判断と、相手が自身の屋敷内に侵入している事が要因となり、退かないと応えた。
真鍮の朝顔を前にして、綺礼は空気振動を通信装置に拾われないように溜め息を吐いた。
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