205: ◆y1mocXMtjQ[saga]
2014/03/07(金) 22:25:38.12 ID:sxAa9D75o
ウェイバー(……何となく街に出てきちゃったじゃないか…)
何をしているのだろう、とは思いつつも。
僕はどこか、気分が良かった。
これからあの聖杯戦争に参戦し、時計塔の連中を見返そうとか、そんな考えは消えていた。
何故かは分からなかった。
でも、僕は少しだけ一人で過ごしてみて気づいた。
ウェイバー(誰か……僕の前をいつも、好きに歩いていた)
ウェイバー(そしていつも……)
その『誰か』は、令呪のある手をいつも握っていた。
白く、美しい……細い手だったのを覚えている。
ウェイバー(……覚えている?)
僕はその時初めて、これは偶然の錯覚が繰り返し続いているのではないと考え始めた。
その確証を得られたのは結局……その日の夜だったのだが。
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