3:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/08(土) 22:43:02.67 ID:0wQbi/d30
「なんかこう、双海真美ちゃんって使いづらいんだよな」
「わかる、わかる」
「やよいちゃんが天真爛漫で元気で可愛いキャラだとさ。真美ちゃんはかぶっちゃうし」
「竜宮小町の亜美ちゃんのがはじけてる感じで別路線もいけるんだけどね」
「プロデューサーとかは何を考えて一緒に売り出しているんだろうな」
布団から飛び起きると汗でびっしょりだった。
なじみのディレクター二人の陰口が妙に生々しくて、夢で良かったと真美は心から思った。普段から心の片隅にあった不安だった。評価されたり比べられたりする世界だ。真美だってそれくらいはわかる。けれど、あまりにも手痛い夢だった。
「ひびきん……?」
隣をふと見ると一緒に寝ていたはずの響がいなかった。あわてて布団から飛び起きた。
ーー寂しくて手を握りたいのに。
悪夢よりも響がそばにいないことの方が真美の頭を真っ白にさせた。背中を一筋の汗が伝った。
空が明るんできているものの、普通ならまだ起きない早朝だ。外に出て真美は思わず身震いした。
「お、真美どうしたの。そんな格好で外に出て」
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