過去ログ - 古春「超能力者の劣化版を『愚者』と言うのか」冬御「そうだよ」
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3: ◆xoqQYwssWY[saga]
2014/02/08(土) 22:52:12.20 ID:BCGfx5Uq0
ビルの屋上で巻き髪の少年といたるところに包帯を巻きついている少女が景色を眺めていた。


「所詮僕達は『超能力者』の劣化に過ぎない。『劣』の能力を持つものは『愚者』と言うべきなんだよ」


「実は『劣』は、超能力開発の失敗により生まれた『負の産物』とも言われている」


「おかしいよね?僕達みたいな『愚者』が、『超能力者』と元は同じだなんて………」


「まるで夢を壊された気分だよ。子供の大切な玩具を目の前で壊されたくらいに……」


「だけど、僕の思いは途絶えない。『愚者』が『超能力者』の劣化版なら、成長すれば『愚者』は『超能力者』になれる」


「その為なら僕は何でもするよ……あぁ、勘違いしないでね?僕が『超能力者』になろう何ておこごましい考えはこれっぽっちも無いから」


「だって、僕の『劣』は、陰湿で汚くて姑息で卑怯で『超能力』どころか『劣』と呼べる代物なのか分からない」


「けれど、少なくとも新しい『愚者』を誕生することが出来る………本来ありえない事が起きるほんの少しの奇跡」


「僕の『劣』はそれでこそ僕の能力なんだよ。陰湿で汚くて姑息で卑怯な僕でこそ、この能力が発現されたんだね」



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