1: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:31:06.29 ID:gz0LXl2DO
月のきれいな夜だった。
*短い
*香辛料
SSWiki : ss.vip2ch.com
2:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 02:32:54.66 ID:vj1Es+x2o
支援
3: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:32:57.06 ID:1qVLRqWMo
「?」
「…あっ」
「す、すまんの。起こしてしまったかや」
4: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:34:58.30 ID:gz0LXl2DO
「それで。どうした。寒かったか」
「……んむ、それもまあ、あるがの」
5: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:36:06.44 ID:1qVLRqWMo
「まあ」
「んぷ」
6: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:37:42.46 ID:gz0LXl2DO
「む……」
そっと、耳ごと頭を優しく撫でると、大人しくなった。……元々寝惚け交じりなだけかもしれない。
7: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:39:07.57 ID:1qVLRqWMo
「今日は月がきれいじゃ」
「ああ」
8: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:40:40.11 ID:gz0LXl2DO
「怖い夢でもみたのか?」
「…………、くふ」
「夢ならいまもみておりんす」
9: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:41:18.40 ID:1qVLRqWMo
「ときどき夢から覚める」
「……?」
10: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:42:09.35 ID:gz0LXl2DO
くり返し、頭を撫でる。
とてもやわらかい亜麻色の髪。
人の姿の彼女はとにかく小さくて……頼りない。丸めれば耳だって、まとめて、その小さな頭は片手に収まる。
11: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:42:57.38 ID:1qVLRqWMo
「よしよし」
「……むぅ」
「むー。……ふん。後にも先にも……わっちを子のように扱うのはぬしくらいのものじゃ」
12: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:44:41.06 ID:gz0LXl2DO
いつものように皮袋を手渡し合いながら、お互い、いつもよりくり返し舌を湿らせた。
「だが産まれたときから賢狼様だったというわけでもないだろう」
13: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:45:24.20 ID:1qVLRqWMo
「うたがあるんだ」
「うた?」
14: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:46:01.93 ID:gz0LXl2DO
「……音痴じゃのぅ」
「初めて言われたぞ」
15: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:46:32.77 ID:1qVLRqWMo
ホロは俺の胸に埋まるように丸くなり、目を閉じ、小さく微笑んだ。
「ぬしのうたでがまんしんす」
16: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:47:27.01 ID:gz0LXl2DO
「では……お休みじゃ」
「ああ。お休み」
17: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:47:55.91 ID:1qVLRqWMo
おしまい
18: ◆CGghdYInt.[saga]
2014/02/09(日) 02:49:06.93 ID:gz0LXl2DO
寝るわ
読んでくれたひとさんくす
19:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 02:49:53.80 ID:696eKKbDO
乙
20:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 03:19:01.11 ID:lniweNSb0
乙!
21:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 03:30:29.55 ID:XjdnT+GEo
乙
ホロとロレンスはホント好き
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