7:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/09(日) 14:20:15.90 ID:L0TIiBMm0
久は『活動』と称して、うちの店でバイトを始めた。
私は髪をストレートにしてコンタクトをつけ始めた。
まっすぐに伸びた髪の毛は肩まで届いた。
外は梅雨独特のもったりした、
虫やカビを活発にさせる雨が降っていて、
店の中には私と久しかいなかった。
静かに床の上に立っている雀卓たちの間で、
久は店の壁に取り付けてある姿見の前に立って、
自分の姿をしげしげと眺めて、くるっと一回転して、
カウンターの中でボーっとしている私に、
「やっぱりメイド服似合うわよね、私。そう思わない?」と振り返った。
「おう、似おうとるよ」と私はおざなりに返事をした。
とはいえ、メイド服を着ておっさんたちを適当に接待しながら、
勝ちを捨てたりなんて絶対にしない久は、
まるでゲットーの女の子がどこかのお屋敷のメイドとすりかわっているようだった。
「まこも似合ってるわ」
「また心にもないこと言いよる」
「本当よー」
「…なんか飲む?」
「紅茶!」
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