過去ログ - 女「一人競馬場」
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25: ◆ukweaVAfH6
2014/02/11(火) 16:03:21.45 ID:F0c9oc5V0
芝の2000m戦。広い競馬場をほとんど一周するような距離だ。競走馬ならば2分前後で走り抜けてしまう。私なら……途中から救護車に乗るだろうから5分ぐらいでゴールできるかもしれない。自分で考えていて悲しくなるけれど。

イケメンクンは内枠から好スタートを決め、好位で競馬を進めている。淀みのない流れだ。直線の長いこの競馬場では先行馬には厳しい展開だと思う。

男「……がんばれ……がんばれ……」

どこかでイケメンクンが負けてしまったときの言い訳を考え始めていた私は、じっとオーロラビジョンを見つめながらそう呟く彼に目を覚まされた気分だった。勝ってほしいと願ったのならば、どんな展開だろうと応援してあげるのがファンというものだ。

女(……無事にゴールにたどり着いて!できるなら一番最初に!)

どうしても不穏なことを想像してしまう大欅を無事に越えて、いよいよ直線へと向かう。やはり馬群が詰まっている。

女「……まだいける。がんばって」

いつもは心の中に留めていた想いが口からこぼれてしまう。恥ずかしさを感じる暇など無い。もうレースは終盤だ。




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