26: ◆ukweaVAfH6
2014/02/11(火) 16:12:55.35 ID:F0c9oc5V0
残り300mというところで先行勢は軒並み崩れ、後方との差が詰まってきていた。やはり展開的に苦しいものがあったようだ。イケメンクンも位置を少し下げていたが、まだ追い出していない。きっと、余力が残っているはずだ。
女(……追い込み勢もまだエンジンがかかってない気がする。……今でしょ!)
追い出してはいたものの、まだ脚が切れだしていない追い込み勢を見て、素人なりに私が仕掛けのタイミングだ!と思ったところで、イケメンクンの騎手が豪快に手綱を扱く。
女(よしっ!よしっ!)
男「まだ行けますっ!後200!」
総崩れとなった先行勢の中から一頭だけ明らかに違う脚色でイケメンクンが抜け出す。追い込み勢は着実に足を伸ばすものの、届きそうにない位置だ。
女「そのままっ!そのままっ!」
男「あと少しっ!」
完全に抜け出したイケメンクンの勝ちはほとんど間違いないにも関わらず、私は普段の私と比べると熱狂的と言って良いほどの声で、声援を飛ばす。そして……
実況「イケメンクン、好位から抜け出しゴール。圧倒的な競馬でした!」
波乱が起きることもなく、無事にイケメンクンはゴールした。
女「やったっ!」
男「やりましたねっ!」
私たちはお互いの両手を掴んで、飛び跳ねて喜んだ。……夢中だったのだ。……冷静になってから、周辺の気温が3℃ぐらい上がってしまうのではないかという勢いで赤面したのだけれど。
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