過去ログ - 男「僕は兄さんが好き」女「私は姉さんが好き」
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3: ◆NrFF2h.q26[saga]
2014/02/09(日) 19:40:49.10 ID:njxcZXfCO

意外にも彼女の顔にはこれと言ったものが無かった。
特に不快そうな様子も、こちらを嫌悪しているような感じも、僕には見えなかった。
それどころか、彼女は慌てる僕に不敵に笑ってみせた。



女「ねぇ、どうして三年の教室にあなたがいること、一年の私が分かったと思う?」

男「……え?」

女「それはね、私もさっきまで同じことしてたからよ。私も姉さんの教室で姉さんの体操服を嗅いでたところなの。その帰りにあなたがこの教室に入るのを見たから、覗きに来たのよ」

男「お、女さんのお姉さんって、女姉さんだよね?あの、生徒会長だった……」

女「そうよ。あなたのお兄さんのことは、私は知らないけど」

男「それは無理もないかも、僕の兄さんは」

女「ちょっとそこでストップ」

男「?」

女「長話になりそうだから、やっぱりその体操服をとっととしまって、どこかで話の続きをした方がいいわ。サイゼでもいい?」

男「あ、そ、そうだね」アセアセ



彼女は終始、とても冷静だった。
本当に僕と同じように実の姉の体操服を嗅いでいたなんて、到底思えない。
だけれど彼女が堂々と手にぶら下げている体操服入れの袋の色は、間違いなく三年生のものだった。




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