過去ログ - 男「僕は兄さんが好き」女「私は姉さんが好き」
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5: ◆NrFF2h.q26[saga]
2014/02/09(日) 19:48:51.00 ID:njxcZXfCO

女さんって、こんなに喋るんだな。
僕は驚いていた。
彼女はいつも一人で物静かに本を読んでいる人だった。
長い睫毛を伏せ、背筋を綺麗に真っ直ぐ伸ばしているその姿は、兄に心底ベタ惚れの僕でも見惚れてしまうことがあった。


だがひとたび口を開けてみれば、はきはきとした物言いと、強い光を宿す瞳。
教室で見る時の儚さなんて何処かに吹っ飛んでいた。



女「ねぇ、男くん」

男「な、なに?」

女「私……今日、心の中で決めたことがあるの」

男「決めたこと?」

女「私、高校を卒業するまで、姉さんに頑張ってがんがんアタックするわ」

女「そしてもし、高校を卒業しても私と姉さんが結ばれなかったら……私が姉さんの恋人に相応しい男を用意して、ソイツと結婚してもらう。何処の馬の骨とも知れない輩と結ばれるくらいなら、こっちからお膳立てしてやるわ」



彼女の顔は本気だった。
僕は息を飲むしかなかった。
愛する人の恋人を、自分で用意してやるだって?
そんなこと考えただけで嫉妬で気が狂いそうになる。



男「す、凄いことを考えるね」

女「ふふふ、ずっと愛してる姉さんの好みなんて、完璧に把握してるわ。私が用意した男なら、姉さんは確実に惚れるハズ」

男「……それを僕に話して、どうするの?」





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