過去ログ - 【安価】 街の駄菓子屋さん 二袋目 【日常とかバトルとか】
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372:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage]
2014/02/12(水) 02:19:53.83 ID:1FpT+b0Vo
「……後継人様、お待ちください」

めいが、あなたの曲がった襟に手を伸ばし、キュッと直す。
メリーがその様子をにやにやと笑ってみているのが気になるが、今はそれより支度が先だ。
初めての学校に遅刻するなんて格好悪いなんてもんじゃない。

「今日は随分と早いな、小童」

ポチがくああとあくびをしながら、あなたの横を横切る。
もう少し、あなたが学校へ行くと言う事への応援が無いものだろうか。
少しばかりの苛立ちと共に、あなたが家を後にしようとすると。

「車に気を付けて行ってきなよ」

母の声にあなたは、親指を立てて返事をする。

「あ、あと」

玄関に手を掛けたあなたに忘れないように、と言わんばかりに母が言葉を続ける。

「犬とか猫に話しかけちゃダメだからな。変な奴だと思われてしまうぞ」

母の言葉に、あなたは立ち止り。
お父さんは変な奴なのか?と聞き返す。
父は犬猫どころか、よく分からない生き物とよく話をしているのだから、母の言葉で言うと変な奴どころではない。
母がうーん、と顎に手を当ててから。

「そう、変な奴なのさ」

との事だ。
納得してあなたは学校へ向かう。
父と母の何やら言い争いのようなものが聞こえた気がしたが、気にしないでおこう。


今日も街の駄菓子屋は、平和である


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