過去ログ - シンジ「帰ろう……僕たちの――」
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120:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[sage saga]
2014/02/17(月) 00:16:26.12 ID:J2VWJ7KU0
>>111から続く

==== ドグマからの直通エレベーター内 ====

ミサト「――で、レイの様子はどう?」

リツコ「相変わらずね。何度か説明は試みたんだけど、そのたびに……」

ミサト「そう……」

リツコ「きょうは、何だったかしら……そう、疎開した友達から手紙をもらうんだけど、赤ちゃんのこと書くわけにいかないのが残念だとか、お腹が目立つようになる前に休学しないといけないですよね、とか」

ミサト「……むしろ悪くなってるんじゃないの?」

リツコ「ただでさえエヴァのパイロットは極限状態に置かれる。レイに妊娠を知らせたのは、これ以上ないくらい最悪のタイミングだった」

ミサト「……初めての恋、妊娠、死の恐怖、そして子の喪失……か……。どれ一つとっても、あの年頃の子には――ううん、大人にだって重いことなのに」

リツコ「まして、レイの目覚めたばかりの心にとって、重すぎたのは間違いない。あのとき、レイの中で何かが壊れてしまったのかもしれない……私の責任だわ。何もかも」

ミサト「リツコ……」

リツコ「診察とあわせてカウンセリングはしてるんだけど、足掛かりが見つからないのよ。様子を見るしかない状況だわ。今は時間と……シンジくん頼みね」

ミサト「シンちゃんが先に参ってしまわなければいいけど……」

リツコ「……そうね……」ハァ…

  :
  :
==== その頃 レイの病室 ====

レイ「……」チクチク……

(ベッドの上 上体を起こして編み物をしているレイ ときどき編み方の記事を確かめている) 

シンジ「……」ペラッ……

(椅子に腰かけ本を読んでいるシンジ)

   「まだ、続けるの?」

(いつの間にかシンジの傍らに立っているもう一人のレイ)

シンジ「……」

別レイ「やっぱり、心など持たない方がよかった。こんなに簡単に壊れてしまう心なら」

シンジ「……」

別レイ「あなたが、持たせたのよ」

シンジ「!」




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