104:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/12(水) 00:17:54.58 ID:rvZEoW38o
いつの間にか、彼女の眼には涙が。
ここからは見えないけれど、佐倉杏子の眼にも、それが溢れているのだろう。
同じく、私の視界も、どうしようもないくらいに滲んでいた。
「だから、忘れないで。あたしが生きて、死んだこと」
「そして、あたしの遺したものと一緒に、あんたの理想を、あんた自身が生きて」
「杏子。あたしの死、受け取って」
「そうしたら、あたし、笑えるから」
横に居るまどかは、堪え切れずに、声を上げて泣き出した。
私もそれに続きそうになるけれど、必死に、堪える。
救われた身として、押し付けた身として、その姿を一分一秒でも長く焼き付けようと。
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