106:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/12(水) 00:19:15.28 ID:rvZEoW38o
振り向いて必死の抗議をする佐倉杏子の目には、やっぱり、隠しきれないほどの涙。
膝をついて、海水に満たされたこの空間で、彼女の涙がそこに混ざっていく。
美樹さやかの涙もまた、瞼からこぼれて、混ざっていく。
「ね。杏子、歌ってよ」
「あたしのこと、送ってよ」
そうして、生者と死者の、御別れの曲が奏でられる。
響く声と、連なる音。
それらは次第に色になって、渦を巻いて、混じり合う。
とても心地よいそれは、きっと彼女たちだけに用意されるべき舞台。
まどかに促されるがままに、私たちはそこを離れる。
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