24:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:58:29.61 ID:4W+e2BTSo
「癖に、なっちゃって。一つ余分に用意するの」
「いつ、誰が来ても、すぐに迎えてあげられるように、って」
「鹿目さんの時にね、たまたま間違えて温めてたら、役に立ってくれたから……おまじない、かな?」
そう、儚く笑った。
私がこの手に持ったティーカップは、取っ手の所までとても暖かい。
震えは誤魔化せずに、紅茶の液面に波紋として、広がっていく。
その一つのカップは誰を想ってのものだろう。
ここにいない誰かを想う心は、どれほどまでに傷んでいるのだろう。
それを与えたのが誰か、ということに思いを至らせたが最後、私の思考は容易く迷路へと導かれて行く。
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