41:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:14:16.58 ID:4W+e2BTSo
  
 だん、と。 
 机を叩く音が響いて、ティーカップの中の液体が揺らめいて、跳ねて、飛ぶ。 
 飛沫をそこらに散らせて、それに呼応するように、まどかの体が震えている。 
 思わず佐倉杏子の肩を掴んで、そんな資格ないって分かってるのに、言った。 
  
  
 「杏子!」 
  
 「うるっせえんだよ!」 
  
  
 そして幸いに、その怒りの矛先は私へ向いた。 
 突き飛ばされる力を受けて、私の手は彼女の肩を離れて、横薙ぎに流れる。 
 それが机の上の空間を抜けて、いくつかのカップを巻き込んで、倒した。 
 琥珀と、透明とが、混じり合う。 
 手に掛かったそれは、とても熱かった。 
  
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