57:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:31:22.51 ID:4W+e2BTSo
  
 言葉が、閉じる。 
 そしてまどかは膝を折り、私たちの立つ水面に、私の手を伴って、触れる。 
 波紋が一つ、二つと広がる。 
 次第にそれは大きくなって、波立って、空気に震えを伝わらせて。 
 空間が、揺れて。 
 吹き荒れる風に思わず目を瞑り、止むのを待って開けてみれば、世界は一変していた。 
  
  
 「ッ……」 
  
  
 感じることは数多あれど、言葉にできず潰れるのみ。 
 そこには棺があって。 
 私たちを取り巻くように、空に、海に、狭間に、並んで、埋め尽くす。 
 中で眠るのは、少女たち。 
 年齢も肌の色も新旧も様々な、かつて希望を運び、かつて呪いを振り撒いたはずの、魔法少女たち。 
 何も語らないそれらは、雄弁に彼女たちの最期を語っていた。 
  
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