過去ログ - ほむら「想いの欠片」
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59:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 23:33:27.38 ID:4W+e2BTSo


「おい、あれ……!」


佐倉杏子が、遠くを指差して言った。
その彼方にはほんの小さな影があった。
大きな一つと、小さな一つ。
それが何かなんて、確かめるまでもない。
どくん、と、心臓がやけに大きく鳴る。
だけど、その感覚に浸る間も無く、身体を強く引っ張られてバランスを崩した。
握った手が力のままに解けそうになり、必死にそれを離すまいと握り締め、声を飛ばす。


「ちょっと、落ち着いて、落ち着きなさい、っ!?」


立ち止っていた私に手を引かれ、バランスを崩して転びそうになっても、彼女は前に進むことを止めようとしない。
左手が千切れそうな痛みに耐えながら、せめてと足を前に運ぼうとしたら、今度は右側を引かれる。
そちらを見れば、巴マミも同じように駈け出して、まどかと私を引っ張っていた。



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