8:以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします[saga]
2014/02/11(火) 22:43:00.16 ID:4W+e2BTSo
きっと昔の私なら、無視して通り過ぎるだけだったのかな。
あるいは、怯えて何も言えなかったのかな。
いや、そもそも、何かに間に合うために急いで走るだなんて、それ自体がありえなかったかな。
坂を上り、交差点を渡り、朝の街を駆けていく。
目指す場所は、もう、すぐそこだ。
はやる気持ちを抑えられずに、腕時計の針を確認した。
辛うじて間に合うくらいの時間を示していることに安堵して、ラストスパートに入る。
綺麗なアウトインアウトを披露しながら角をジグザグに曲がり、最後のL字路を抜けて、正面を見た。
小さな影が、そこにある。
私を認めて、腕を振って迎える姿が。
私の耳に、声が届く。
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