過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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278: ◆smf.0Bn91U[sage saga]
2014/03/17(月) 23:52:13.37 ID:KRGZVoNl0
 まるで、消えたかのように見える、常人ならば見えない程の速度。

 気がつけば隣に――視界の端に、剣士の姿が映った。


 魔王は階段の上。

 大広間中央から伸びるその先の踊り場。

 このままでは本当に、一撃で魔王が殺されてしまう。

 今の魔王では、あの普通の剣すら防げるかどうか怪しい。


 だからボクは身を翻し、剣士の移動先へと先回りし、魔王との直線上に立って、抜いた剣を突きつける。


「っ!」


 足を止め、一瞬コチラを睨みつける剣士。

 抜き去ったつもりが、いつの間にか正面に立たれた。

 その圧倒的速度の差による動揺をこちらに悟らせないためか。


 しかしその隙だらけの行動も僅か。

 すぐさま鞘に納められたままの剣で殴りかかってくる。


 その攻撃を剣で受け流し、次にこちらが反撃――

 ――に移るよりも速く、剣を抜いてこちらの脇腹目掛けて斬りかかってくる。


 だがその攻撃はこちらの黒の鎧に防がれる。

 呪いの鎧と言うものは、防御力がバカにならない。

 少なくとも、魔力を通した程度の普通の刃は通らない。


「ちっ」


 それを理解したのか。剣士はすぐさま後ろに跳び、こちらとの間合いを取る。

 追撃したいところだが……。


「火炎龍!」


 魔戦士の魔法がボクを狙う。


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