過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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56: ◆smf.0Bn91U[saga]
2014/02/15(土) 01:08:27.93 ID:yIHQ752B0
 互いに距離を取る。


「へっ……」


 魔戦士の不敵な笑み。

 先程の蹴りの意図を理解していないのが分かる。


 ――さっきので倒せなかったことを後悔させてやる――


 そんな笑み。

 それを見て、また苛立ちが沸いてくる。


 もしかしたらソレを意図してのその表情なのかもしれない……。

 あり得ない可能性ながらそれを考慮することで、再び沸いた苛立ちを冷ます。


「中々やるな……」

「……あまり、口を開かないで下さい」

「あ?」

「バカの声って、聞いてるだけで腹が立つじゃないですか?」

「はあぁっ!?」


 すぐに怒りを表に出したその隙を衝き、一息に間合いを詰める。


「ちぃっ!」


 こちらの横薙ぎを、剣を構えて受け止める。

 すぐさま、息も吐かぬ連撃へと移行。


「くっ、そ……!」


 大きな剣でありながら、後ろに下がりながらもなんとか受け止め続ける魔戦士。

 ……さて、“そろそろ手加減は止めるか”。


「ふっ」


 息を吐き、攻撃の速度を上げる。


「がっ……!」


 それだけで……相手は後ろに跳んで避けることもできず、あっさりと一撃を受ける。

 その速度のまま、さっきと同じ軌道で攻撃を続ける。

 その全てを、魔戦士は一つも防ぐことが出来ず、ただただ浴びることとなった。


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