過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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59: ◆smf.0Bn91U[saga]
2014/02/15(土) 01:13:20.10 ID:yIHQ752B0
 迸る魔力の刃。


 コチラに迫る、魔力で生み出された魔力の刃。


 ボクはそれを、剣で受け止める。


 もちろん、受け止めきれるはずもない。

 大きく後ろに吹き飛ばされる。


 しかし、刃として顕現したその魔力を受け止めきることは出来た。

 迂闊に避けるのに失敗し、身体を損傷しては意味がない。

 それに……殺してはいけない大会ルールを忘れているはずもないだろう。

 威力を弱めて放つことぐらい想定の範囲内だ。


 だがそれは向こうも同じ。

 吹き飛ばされたボクとの距離を詰め、剣を振り上げ、振り下ろす。


 その一撃はしかし、あっさりとボクは避ける。


 そして再び隙だらけのその胴目掛けて、ボクは次こそ剣を――


「……へっ」


 ――また、苛立つような不敵な笑み。

 全て上手くいったとばかりな、その勝利を確信した笑み。


 同時彼は、その大剣を“手放した”。


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