過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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◆smf.0Bn91U
[saga]
2014/02/15(土) 02:00:09.60 ID:yIHQ752B0
〜〜〜〜〜〜
ワアアァァァァァ…!
既に何度目になるのか。
俺の剣を受け、相手の剣を受け、時には躱し、時には弾き……。
同じ得物を使っての戦いは、均衡が保たれたままだった。
ザッ、と互いに距離を取る。
試合を始めてからどれぐらいの時間が経ったのか。
ただ、今の今まで、互いに距離を取ることも無く、ただひたすらに、牽制と必殺・回避と防御を繰り返していた。
オオオオオォォォォォォォォ…!
耳に届く観客の歓声。
今までそれらが鳴っていたのかどうかさえあやふやなほど、剣戟に集中していた。
「……ふぅ」
それは相手も同じなのだろう。
俺と同じく息を吐き、再びしっかりとした構えを取る。
……この友という相手、魔戦士を倒しただけのことはある。
やはり、強い。
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