過去ログ - 魔王「人間が我に何用だ」 友「協力したいと思いまして」
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87: ◆smf.0Bn91U[saga]
2014/02/17(月) 01:20:22.41 ID:l1ztFggW0
 私の言葉が終わると同時、まず襲い掛かってきたのは大きな剣を握った男性だった。


 鞘に納められたままの剣を握った女性は、回り込むようにして私の背後を取ろうとしている。


 その二つを視界に収めながら、私は女性の背後へと瞬間移動した。


「なっ……!」
「えっ……!?」


 突然目の前から消えた私に驚く声と、突然後ろに現れた私の気配に驚く声が重なる。

 辛うじて反応し、けれども対応できない女性のその背中を、魔力を込めた手でポンと叩く。


「くぅっ!」


 すぐさま鞘から剣を抜き放ちながら、流れるような斬撃。

 しかしその攻撃をまた、瞬間移動で躱す。


 そして今度は、男性の背後、その頭上へと跳ぶ。


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