過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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12: ◆phFWXDIq6U[sage]
2014/02/12(水) 21:15:14.74 ID:cJv6xySVo

京太郎「……あ」

いや、より正確に言えば、微かに点滅する緑の光に気づいたというべきか。
メールの着信を知らせるそれに引かれるようにして俺はそっと手を伸ばした。
そのままゆっくりとボタンを操作すれば、メールが開かれ…… ――

京太郎「……」

それは幼馴染である咲からのメールだった。
秋季大会前最後の合宿に俺も参加出来る旨を誰よりも喜んでくれる文面の。
それに今日の出来事なんて追加されてる辺り、何処か犬めいていると思うのは俺だけだろうか。
あいつは猫のように気まぐれなのに、まるで小型犬のように構ってもらいたがり屋でもあるのだ。
そんなあいつにどれだけ救われて、そして助けてもらったのか。
もう自分でも分からないくらいである。

京太郎「はは…」

だけど、今の俺の口から出るのは乾いた笑い声だけだった。
何処か空元気めいたそれに俺の腕からそっと力が抜ける。
普段なら素直に笑みが出るそのメールが今の俺には重苦しくて仕方がない。
こんなに俺の事を慕ってくれている奴に転校を切り出さなければいけないと思うとそれだけで憂鬱になる。



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