過去ログ - 【咲―Sski―】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」【永水】
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22: ◆phFWXDIq6U[sage saga]
2014/02/12(水) 21:20:00.79 ID:cJv6xySVo

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和の家で行われたクリスマス会はそれなりに大規模なものになった。
受験勉強で忙しい前部長や和の後輩たち、その他、清澄麻雀部員の殆どが集まっていたのだから。
和の家が広いからぎゅうぎゅうと言う訳ではないが、それでも幾らか手狭ではあった。
とは言え、殆どが気心の知れたメンツなのだから、それは決して不愉快なものではない。
寧ろ、アットホーム的な穏やかな空気のままクリスマス会は終わった。

京太郎「……」
咲「……」

そうして夜。
和の家から離れている何人かを送っていった後、俺は咲と一緒に帰り道を歩いていた。
けれど、俺達の間に漂う空気は重く、そして苦しい。
それは勿論、俺が未だに例の件を話せてはいないからだろう。
話す話すと言いながらも、俺は未だに先延ばしにして…こうして咲との間に蟠りを作っていた。

京太郎「(…このままじゃいけないよな)」

クリスマス会の最中はまだ楽しい雰囲気に水を指すかもしれないという大義名分があった。
しかし、こと此処に至って黙っているのはあまりにも不誠実が過ぎる。
約束は約束なのだから、必ず俺の口から咲に話さなければいけない。
そう思いながらも俺は何も言う事が出来ず、結局、咲の家の前に着いてしまった。

咲「…京ちゃん」
京太郎「…あぁ」

そこで咲が我慢出来なかったように口を開く。
おずおずと伺うようなそれは相変わらず俺を心配してくれているものだった。
それにズキリを胸が痛むのは、幼馴染にそうまでさせている自分が情けないからだろう。



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